春、3月や4月になってくると、かわいらしいツバメが南の国からやってきます。
南は南西諸島から北は北海道まで、日本の広い範囲で子育てしながら夏を越し、また南に渡っていくツバメたち。
昔から日本ではツバメを益鳥として大切にしてきました。農家にとってツバメは、稲などの穀物を食べることなく、害虫だけをを食べてくれるありがたい存在なんです。
そんなツバメには、商売繁盛、家内安全、子孫繁栄などいい言い伝えやウワサがたくさんあります。
そのひとつに、ツバメの巣ができると宝くじを買うべきというものまであるとか。
ツバメの巣ができるのは縁起がいい!宝くじを買おうかしら?
ツバメの巣ができると本当に宝くじを買ったほうがいいのでしょうか。宝くじが当たるのでしょうか。
ツバメの巣と宝くじ、縁起や言い伝えについてこれから解説していきます。
ツバメの巣ができると宝くじを買うべき?
ツバメは商売繁盛の鳥ともいわれているとても縁起の良い鳥です。
そんなツバメにまつわる面白いニュースがあります。
なんと、店の軒先にツバメの巣ができた宝くじ売り場から、高額当選が続出したというのです。
それは山口県のとある宝くじ売り場の話です。
2007年の4月、店の軒先に2羽のツバメがやってきて、巣を作り始めました。
ツバメは福を呼ぶ幸運の鳥。店先が汚れることもいとわずそのツバメの巣を大切にしていました。
そうすると、本当にその売り場からその年のドリーム2等1億円が出ることになったのです。
その年から毎年、その売り場でツバメの巣ができることになりました。毎年その店では巣を大切にしてきました。
そんなある年、その宝くじ売り場にできたツバメの巣からヒナが一羽落ちてしまいました。
ちょうど親ツバメは近くにおらず、売り場の販売員が人間のにおいがつかないよう細心の注意を払ってすぐにヒナを巣に戻しました。
それからその落ちたヒナは問題なく他のヒナと育つことができました。
そんな中、ヒナが落ちた事件の数日後、その売り場で買ったロト6で1等1億2000万円がでたのです。
これはツバメの恩返しでしょうか、はたまたツバメの商売繁盛のご利益がなせるわざなのでしょうか。
ツバメの巣ができると宝くじが当たるというわけではありませんが、宝くじはツバメの巣がある宝くじ売り場から買いたくなるエピソードですね。
ツバメの巣は宝くじが買いたくなるほど縁起がよい
ツバメの巣ができると宝くじを買ったほうがいいというウワサは本当なのでしょうか。
宝くじのウワサの真偽はともかく、ツバメの巣は昔から商売繁盛をはじめとし、とても縁起がよいものとされています。
由来も含めてツバメやツバメの巣について詳しく解説していきます。
ツバメとは
ツバメは、春から夏に日本へやって来る渡り鳥で、北半球に広く生息しています。
ツバメは人の多い町や周辺の農耕地、河川敷などにすみ、民家や店の軒先などの人間が造った建物にも巣作りし子育てをします。
ツバメが好む場所というのは風水的に見ても良い場所といわれています。絶対に鬼門には巣を作らないなどともいわれています。
ツバメは小回りのきく翼を持ち、なんと空を飛ぶ虫を飛びながらつかまえて食べることができます。水面を飛行しながら水を飲むことだってできるんです。
飛ぶのが上手なツバメですが、反面歩くのが苦手。巣の材料を集めるとき以外は地面にほとんど降りません。
ツバメは肉食で主に昆虫を食べますが、なんと1日に数百匹も食べます。その小さな体からは想像できないほど実は大食漢(たいしょくかん)なんですね。
子育て中のヒナに与える虫も相当な数にのぼります。民家の近くの害虫、畑や田んぼの害虫を取って食べてくれるんです。
日本では昔から、ツバメは害虫駆除する益鳥として大切にされてきました。
昔からツバメを殺したり巣やヒナにいたずらをしたりすることはありませんでした。農村部を中心にツバメはほんとうに大事にされてきました。
家や店が繁栄する
ツバメが家の玄関に巣を作ると、その家は繁栄するという言い伝えがあります。
ツバメは居心地がいいところ、人通りが多い場所を選んで巣を作る傾向があります。
人が多いところというのは、天敵であるカラスなどに襲われにくいということで、ツバメにとってもメリットが大きいのです。
そんな人通りが多いとツバメが選んだその家の玄関は、ひっきりなしに人が訪れるようなにぎやかな場所ということで、その家は繁栄するというわけです。
また、家だけでなくお店でも、お客さんがよく入るにぎやかなお店、繁盛店ということでツバメの巣は縁起が良いとされます。
豊作になる
ツバメが巣を作るとその年は豊作になるという言い伝えもあります。
これは、ツバメが稲作など農作物の害虫をエサとして食べてくれるからですね。
ツバメが巣を作ればヒナの分までせっせと虫を集めてくれるので、農作物の害虫被害が減り豊作になるというわけです。
時期的にも、ツバメがやってくるのは田植えの時期になります。
そしてヒナが大量のエサを必要とする頃に稲も育ち害虫も増えます。その増えた害虫はツバメがきれいにとってくれます。
スズメと違いツバメは稲を食害しません。そして稲作が終わった頃にツバメは南の国に渡っていくのです。
稲作をする日本の農家にとってはまさに「益鳥」といえ、ツバメが巣を作ってくれた家は害虫被害がなく豊作になるのです。
金運がよくなる
ツバメが巣を作ると金運がよくなるというのも、よくある言い伝えです。
農家の場合は、害虫をよく食べてくれるツバメが家にいることで、作物がよく実り豊作になります。そうすると作物がよく売れて収入が増え、金運がよくなるというわけですね。
商人でも、軒先にツバメが巣を作るということは、人がひっきりなしに訪れる店ということ。商売が繁盛し売り上げが上がるので金運が上がるというわけです。
前述した宝くじの売り場でも店の軒先にツバメの巣ができて、高額当選が続出したことがありました。
金運がよいということは、宝くじも当たりやすいかもしれません。
子宝に恵まれる
ツバメが巣を作ると子宝に恵まれるという話もあります。
ツバメは居心地の良い活気のある家に巣を作るとされているので、居心地の良い円満な家庭ということは家族を増やすのにもいいというわけです。
また、ツバメは一度の産卵で5~6個の卵を産み育てる子だくさんでもあります。たくさんのヒナが並ぶ様子が子宝に恵まれるという話につながるのかもしれません。
ツバメの巣を壊すと縁起が悪い?
昔から日本ではツバメの巣を壊すことのないようにといわれてきました。ツバメの巣は繁栄の証として大切にすべきだとされていました。
ですが、何らかの理由でツバメの巣が落ちてしまった場合はどうなんでしょうか。
また、ツバメの巣ができたものを壊したり、撤去したりするのはどうなんでしょうか。
ツバメの巣は玄関など家の人がよく出入りする場所に作られることが多く、フンの掃除など面倒なことも多くなります。
フンが人にあたったり、野鳥の病気など衛生面でも不安材料となり巣を壊すということもあるでしょう。
もし軒先のツバメの巣を撤去したとしても、縁起が悪いという話はありません。安心してください。
また、秋にツバメが巣立った後の巣に関しても、撤去してしまって大丈夫です。縁起が悪いということはありません。
もしツバメの巣を撤去する場合は卵を産む前、まだ巣が完成する前に撤去するようにしてあげましょう。
産卵後のツバメの巣を撤去することは、ツバメがかわいそうというのももちろんですが、法律でも禁止されています。
産卵後の巣を壊すことは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護法)の違反に問われてしまうのです。
卵やヒナがいる巣を壊すことは違法になり、これに違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金になる可能性があります。
ツバメの巣を撤去する場合は卵ができる前にするよう注意してください。
ツバメの巣で宝くじが当たるくらい運がよくなる
ツバメは大食漢でたくさんフンを落とします。ツバメの巣の下はフンがいっぱい落ちています。
フンの掃除が面倒、衛生面で不安などと思う人も多いですが、フンを掃除することで運が付いて縁起がよいなんて喜ぶ人もいます。
ツバメの巣ができると金運が上昇する言い伝えもあります。
ツバメの巣ができ、その周辺をきれいに掃除することで運が上昇し、宝くじが当たりやすくなるかもしれません。
ツバメの巣ができると、宝くじを買うチャンス!フンの掃除をして宝くじを買いに行くといいかもしれません。
まとめ
- ツバメの巣が家や店にできると縁起がいい
- ツバメの巣には、繁栄、豊作、金運、子宝などいい言い伝えがたくさん
- 昔から日本ではツバメが益鳥として大切にされてきた
- ツバメの巣ができて高額当選がでた宝くじ売り場もある
ツバメの巣ができるということは、とても縁起のいいおめでたいことです。
昔から日本ではツバメを益鳥として大切にしてきた歴史もあります。
農家にとってツバメは、稲は食べることなく害虫だけを食べてくれ、豊穣と幸運をもたらしてくれるありがたい存在なんです。
そんなツバメの巣が玄関にできていたら、宝くじを買うチャンスかもしれません。金運が上昇しているので宝くじの当たる可能性が上がるかも?
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