梅雨のジメジメした時期に現れる黒い物体…。
1匹いると、近くに100匹以上はいると言われている彼ら…。
そう、「ゴキブリ」です。
「好きだよ!」という方に出会ったことはありませんが、「触れるよ!」という方はいらっしゃいますね。
触れるだけでとても尊敬します。
皆さん、ゴキブリを発見したときに「死骸を置いておくと見せしめになるのではないか?」と思ったことはありませんか?
私は実際にしたことはありませんが、同じ仲間の死骸だから見せしめになるのではないかと思ったことがあります。
もしゴキブリの死骸が見せしめとなり効果があるのであれば、駆除したときにすぐに出来そうですよね。
では実際、死骸の見せしめの効果とは一体どうなのか、詳しく見ていきましょう!
ゴキブリの死骸で見せしめは出来るのか
先に結論から申し上げますと、ゴキブリの死骸を見せしめに使うのは、「絶対にしてはいけません!」ということで、オススメはしません。
そう、死骸を見せしめに使うのは全くの逆効果なのです。
どれだけゴキブリが嫌いでも、駆除するたび、その都度捨てましょう。
叩いた後やシュッと凍らせた後、毒餌を食べて尽き果ててしまっている死骸を、そのまま放っておくと大変なことになりますよ。
卵を見つけたときも同じです。
ゴキブリや他の虫を増やさないためにも、すぐに対処が必要です。
では、なぜ死骸は見せしめにはならないのか、もし死骸を放っておくとどうなるのかなど、ゴキブリの生態と共にいろいろと詳しく見ていきましょう!
ゴキブリの死骸を放置するとどんなことが起きるのか
先ほど、「ゴキブリの死骸は見せしめにはならない」「絶対にしてはいけない」とお話ししましたよね?
ここでは「なぜなのか」、また見せしめとして死骸を置いておくと「どんな効果があるのか」などを詳しく見てみましょう。
死骸が見せしめにならない理由とは
なぜ、ゴキブリの死骸を放置していると「見せしめ」にはならないのかというと、ゴキブリは仲間が死んでいるからといって怯むわけではありません。
逆にその仲間を餌として食べてしまいます。
よって、数を増やす手伝いとなってしまうわけです。
仲間が餌に見えるってすごいですね…。
しかも平気で仲間を食べるって…。
また、他の虫などの餌にもなります。
ゴキブリに限らず、他の虫まで増えてしまうのは困りますよね。
なので、絶対に死骸の放置はやめましょうね。
実は死んでいない
ゴキブリの死骸を放置するとダメなことが先ほど分かりましたね。
ではもし、死骸を放置してしまった場合、どういうことが起きるのでしょう。
ゴキブリを退治したとき、いつの間にか「死骸が消えている」なんてことはありませんでしたか?
実は、あれ死んでいないんですよ!
ゴキブリは生命力がとても強いので、死んだと思っていても気絶をしているだけで、目が覚めると逃げてしまいます。
完全にとどめを刺す、または、もし生きていても逃げられないようにしておかないと、また出てくることになります。
ゴキブリがあおむけの状態で、足や触覚が全く動かなければ、絶命してしていると判断しましょう。
もしうつぶせの状態でしばらく動かない時は、すぐに死んでいるという判断をするのではなく、しばらく様子を見ていましょう。
もし「様子を見ているときにいなくなってしまったらどうしよう」という方は、ゴキブリの上からテープを貼って逃げられないようにすると、少し心配は和らぐと思います。
必ず死んだことを確認してから死骸の処理をするようにしましょう。
私は昔はよく、スリッパで叩いていました。死んだことを確認することについてはすぐにわかるのですが、触りたくない状態になりますよね…。なので最近は、シュッと吹きかけるスプレータイプに変えました。すぐに凍って固まってしまうので、処理も簡単ですよ!
卵が孵ってしまう
そこにいる死骸がもし、「メス」だった場合もっと最悪な事態となるので注意が必要です!
なぜなら、メスは自分がもし死ぬかもしれない局面にいるとわかると、卵を産みやすくなり、またそのまま産み落とすこともあるからです。
よって、逃げているときに卵をどこかで生み落としている可能性が出てきます。
ゴキブリの卵の特徴は、細長いカプセルのような形をしており、黒くて1センチほどの大きさをしています。
もし母ゴキブリの死骸をそのまま放置していると、たくさんの幼虫が産まれることになり、大変なことになります。
卵には殺虫剤が効かないので、熱々の熱湯をまんべんなくかけ徹底的に駆除をするようにしましょう。
「卵からたくさん産まれる」と聞くと、カマキリの赤ちゃんを思い出してしまいました。カマキリも卵からたくさん産まれますよね。それがゴキブリとなると…私は目を回してしまいそうです。
ゴキブリの死骸の処理の仕方
ゴキブリの死骸は見せしめにはならないこと、また死骸を放置してはいけない理由がわかりましたね。
ではここでは、ゴキブリの死骸の処理の方法を見てみましょう。
ゴキブリは素手では持たないように
皆さんはゴキブリを殺した後はどのように処理をしていますか?
「完全に死んでるし、手で触っても大丈夫だろう」と思ったそこのあなた!
絶対に触ってはいけません!
なぜなら、ゴキブリには危険なウイルスがたくさんついている危険な昆虫だからです。
どういうものがあるかというと、
- 大腸菌:腸管出血性大腸菌感染症、尿路感染症急性胃腸炎
- チフス菌:腸チフス、パラチフス(発熱、頭痛、淡いピンク色の発疹、便秘など)
- サルモネラ菌:食中毒
- 赤痢菌:赤痢(急性腸炎)
- 小児麻痺病原体:小児麻痺
などがあります。
このように、最悪の場合命を落とすような病原菌を持っているゴキブリなので、触らないようにしましょう。
小さなお子さんにも注意が必要ですね。
梅雨の時期になると、こういうことからも目が離せなくなってしまいますね。
処理の仕方
皆さんはゴキブリを見つけたときに、どのような方法で処理をしますか?
私の場合だと、ホウキとチリトリを使います。
これだと100円で用意することもできるのでいいですよね。
他にも方法はあるので、簡単に紹介しますね。
①掃除機
これはストッキングなどを先端につけ、そのまま吸って袋へ入れる方法となります。
手で触らなくていいですし、ゴキブリとも少し距離があるので、急に動いた時でも、顔に向かって飛んでくるという心配はなさそうですね。
②長いトングで挟む
これも掃除機の次にゴキブリとは距離がとれますね。
私の職場でも、よくこの方法でゴキブリや虫の後始末をしています。
ですが、力を入れすぎて潰してしまわないように気を付けましょう。
③テープでくっつけて捨てる
これはホウキがすぐに取れない時や、様子を見ているときに逃げられないように、上からテープを貼りつけ、そのまま捨てるという方法です。
長めテープを切って貼り、そのまま持ち上げるのもいいのですが、よく落ちてしまいます。
私のやり方が悪いのかもしれませんが…。
なので、私がこの方法で捨てる場合は、上から貼り、少し抑えてからテープで挟んでいます。
これだと落ちないのですが、テープの上からですがゴキブリを触っているというところが気になります。
テープの上からでも、ゴキブリだというのが分かるため、「触るのは平気」という方は、この方法が出来そうですね。
④ドライヤーで飛ばす
これはティッシュの空き箱などに向かって、ゴキブリの死骸を飛ばすという方法です。
フローリングだと滑るのでできますが、絨毯や溝にはまってしまうと、この方法は出来ません。
死骸のある場所によって、この方法が出来るのかが変わってくる方法ですね。
⑤割りばしでとる
これは、私独自かもしれません。
長いトングやテープがそばにない時などの、どうしてもティッシュで掴みたくない時に、私は割りばしで掴みます。
そのまま割りばしごと捨てることができるので、手っ取り早い方法ではあります。
⑥ペットボトルにいれる
小ぶりなゴキブリなら入りそうですね。
割りばしと合わせてすると簡単に出来そうな方法です。
ですが間違っても、壁などに寄せたときに潰してしまわないように気を付けましょう。
ドライヤーだと、脱衣所付近で見つけたときにすぐに対応が出来そうですね!
後でお話ししますが、ゴキブリは潰してはいけない理由があるので気を付けましょうね。
このように方法はたくさんあるため、自分やその時に合った方法で処理をしましょう。
死骸を始末するときの注意点
死骸を捨てるとき、そのままゴミ箱に捨ててはいませんか?
それも絶対にしてはいけません!
なぜかというと、上記でも「死骸を放置してはいけない」とお話ししましたよね?
そのままゴミ箱に捨ててしまうと、放置している事と同じになり、餌となります。
新たにゴキブリも寄ってきますし、他の虫も寄ってくることに繋がるため、やめましょう。
では、どうすればいいのかというと、それは「密封をする」ということ。
小さな袋でもいいので、必ず密封をしましょう。
密封だと、ペットボトルの方法が安心できそうですね。
ゴキブリは潰してはいけない
皆さんはこの理由をご存じの方はいらっしゃるでしょうか。
私は今回調べるまで、全く知りませんでしたし、昔はよくスリッパで叩いて潰していました。
ゴキブリは潰してはいけません。
その理由として、「卵が飛び散る」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、卵ではありません。
卵は「卵鞘」という固い殻に包まれています。
潰してはいけない理由とは、「潰したときに細菌や雑菌などの病原菌が飛び散ってしまう恐れがある」ということです。
上記でもお話ししましたが、ゴキブリには病源菌がたくさんついています。
なので、触ってもいけませんし、目の前で潰すこともやめましょう。
ゴキブリの処理が終わった後は
ゴキブリが通った道をきれいに拭き、掃除をしましょう。
床や壁、家具にも、ゴキブリの菌はついているかもしれません。
重曹を使えば、綺麗に掃除ができるようです。
時間やその日の予定によっては、そのまま家中を掃除するのも良さそうですね。
またゴキブリが出る前であれば、ゴキブリ対策にもなりそうです。
まとめ
- ゴキブリの死骸は見せしめにはならない
- 死骸を放置すると、ゴキブリや虫が寄ってくる
- 「実は死んでいない」ということがある
- 卵があると孵ってしまう
- ゴキブリには病源菌がたくさん
- 潰してはいけない
いかがでしたか?
今回ゴキブリについて調べましたが、私は知らないことが多かったです。
「死骸が見せしめにはならない」ことや、「病原菌だらけ」「潰してはいけない」など、驚くことばかりでした。
今までどの死骸も見せしめになると思っていましたが、ゴキブリは例外だったようですね…。
小さい頃に手でカメムシを握りつぶしたことがある息子にも、簡単なことから教えていこうと思います。
今からの時期、ジメジメとした日が多くなってくるので、ゴキブリも出てきそうですね。
小さな娘もいるため、早めに重曹での拭き掃除やホコリやゴミなどがないように気を付けていきたいと思います。
この記事を読んでくださった方々が、快適に過ごせますように!
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