ハンドメイドって、なんだか特別な感じがして素敵ですよね。
アクセサリーや、ニットの編み物、ぬいぐるみや木製の雑貨や家具等…
趣味が「ハンドメイド」という方も、多いのではないでしょうか。
そうした素敵な趣味で作ったハンドメイド作品を、多くの方に届けたいと思った事はありませんか?
最近話題にのぼるハンドメイド販売。
実は、工夫とコツ、売れるものを抑えれば、立派なお小遣い稼ぎになってしまうのです。
趣味と実益を兼ねられてしまうなんて、とてもお得ですよね。
それに、売れるものもたくさんあるのです。
ですが、誰しも最初はどこから手を付けて良いのか悩んでしまいますよね。
本当に売れるものなんてあるの?と少し尻込みしているそんなあなたに、売るまでの準備段階から流れをご紹介したいと思います。
ハンドメイドで売れるものとその売り方
最近、ハンドメイドの世界がとても活発です。
そして、そのハンドメイド作品を売る市場も年々拡大してきています。
本格的に取り組む人から主婦の傍ら趣味の範囲で楽しむ方まで、ハンドメイドで収入を得ている方は意外と多くいらっしゃいます。
中には、プロの作家みたいに、根強いリピーターさんをファンに持つ方もいらっしゃるくらいです。
そのような実績を持っている方は、皆さん売り方に共通点があります。
それはいったいどんな事でしょうか。
抑えるポイントは、大きく分けると次の4つです。
売れるものは何か、誰に売るか、どこで売るか、どのように売るか。
この4つを明確に把握している事です。
これらのポイントをしっかりと抑えていれば、あなたも今からでもハンドメイドクリエイターの仲間入りが出来るはずです。
それでは、既に売れている方の売り方をお手本にしていきましょう。
まずはハンドメイドで売れている物を徹底リサーチ
売れている作者さんは、確実に売れ筋の作品を作っています。
需要が少ないものを出品しても、それは自己満足になってしまいますからね。
ですので、やはり誰かに販売するとなると、需要が高いものは何があるかということを常に把握しておく必要があります。
定期的にチェックする習慣が欲しいですね。
何故なら、いつでも売れるものが同じだとは限らないからです。
作品によっては、時期やトレンドに大きく左右される物もあります。
では、この記事を執筆している2021年6月現在での売れ筋はどうなっているのでしょうか。
早速、「ハンドメイド、売れているもの、人気」でキーワード検索してみましょう。
今回検索した結果は以下の通りです。
- ピアス、ネックレスなどのアクセサリー
- ティッシュカバーやポーチ
- ペーパークラフト
- ドライフラワー
- 通園グッズ
- スマホケース
- ミシンを使った名入れ服やバッグ
- オリジナル雑貨、家具
- トレンドの手作り完成品
この結果を見て、どうでしょうか?
リサーチした売れ筋商品から、それらを購入した人達の年齢層やイメージが浮かんできませんか?
アクセサリー類でしたら、比較的若い女性像。
ティッシュカバーやポーチでしたら、外出を頻繁にする方。
通園グッズや名入れバッグなどは、子育て中のママさん。
オリジナル雑貨や家具などは、新居を構えたご夫婦像。
このような感じで、売れている物からその作品を購入した人の年齢層や背景がなんとなく掴めると思います。
また、こうした事は、自分がハンドメイドを作る上でも大変有利になります。
作品のデザインや機能面を考える時に、どんなところに気を配ればよいのか、ヒントになると思います。
具体的な相手を想定しながら作品を作るのは、とても効率の良い事です。
購入してくれそうな人が多いサイトを選ぶ
自分のハンドメイドを購入してくれそうな相手のイメージが固まりましたら、次は出品するサイト選びです。
今は普通のフリマアプリだけではなく、ハンドメイドの出品ばかりを扱ったアプリもあります。
また、サイトに出品するといった形ではなく、個人のショップを自分で立ち上げるというようなサイトもあります。
これから本格的にハンドメイド販売を本業としていこうと思っている方でしたら、個人ショップを持つのも良いとか思います。
ですが、最初のうちは既存の有名なフリマアプリで出店することをおすすめします。
何故なら、有名なフリマアプリのマーケットでしたら、どのような利用者層なのかといった事が、ある程度把握し易いからです。
自分の作品を出品する時に、ターゲットを絞りやすくなります。
せっかく出品するのですから、あなたの作品を購入してくれそうな人が一番多そうなところに狙いを定めて出品しましょう。
一目で作品を表現できるような画像の工夫
どんなに素敵な作品を作っても、アプリに出品する時には実物を見せることが出来ません。
購入する側にとっては、数枚の画像でその作品の第一印象が決まってしまいます。
そのくらい、画像の与えるインパクトは大きいと言えます。
つまり、画像での宣伝効果は絶大だという事です。
作品自体を綺麗に撮影することはとても大切ですが、それ以上に重要なことがあります。
ハンドメイド作品を、いかに売れるものとして撮影できるかどうかです。
ある作品の出品者さんは、それまでまったく売れなかった作品が、画像を変更した途端に売れるようになったと話していました。
単に作品だけを撮影した画像から、その作品を実際に使っている場面の画像に変更したそうです。
例えば、手で持って使う作品だとしたら、実際に持った時の様子が分かりやすいように、作品を持つ手と一緒に撮影したそうです。
その結果、より画像での作品をイメージしやすくなり、欲しいと思うハードルが下げられたのだと思います。
「自分が購入者の立場だとしたら」といった意識を持ち、一目で使ってみたくなるような画像が撮影できるように工夫してみましょう。
また、撮影では自然光と室内の光では明らかに違いが出ますので、可能な限り自然光で撮影することをおすすめします。
作品の説明文は正確にそして丁寧に
工夫を重ねて撮影した画像でも、それだけでは伝えきれない部分もあります。
そのようなところを埋めるために、説明文を上手に活用しましょう。
画面上ではわかりにくいサイズや使っている素材なども正確に記載しましょう。
また、身に着けるものや肌に触れるような作品などは、触れた時の肌触りも丁寧に書かれていると、より安心して作品を購入できると思います。
記載されている文面が丁寧だと、作品もより丁寧に作られたように感じることができます。
ハンドメイド作品は、作者のオリジナリティがとても大切です。
そして記載された説明文も、そのオリジナリティを作るひとつの要素になることも忘れないでください。
SNSなどでアピールして積極的に売り込もう
出品して売れるのを待つのも良いですが、それだけではとても勿体ないですよね。
せっかくSNSがあるのですから、どんどん自分から売り込みましょう。
特に、オーダーメイドの依頼を受け付けたい方などは、アピールしながら交流も深められるので一石二鳥ですね。
ツイッターやインスタグラムなど拡散性のあるSNSは、PRにはピッタリと言えます。
タグを付けて投稿すれば、興味がある人の目にとまる確率が一層高まるでしょう。
たくさん情報を発信すれば、それだけあなたの作品を目にする機会が増えます。
目にする機会が増えれば増えるほど、売れるチャンスもどんどん増えて行くでしょう。
頑張って売り込むことも、一つの方法です。
ハンドメイドで売れるものの具体的な作品例
実際に売れているハンドメイドの作品とは、どのような商品でしょうか。
ここでは特に人気のあるハンドメイドを具体的に紹介したいと思います。
根強い人気の作品はアクセサリー
ハンドメイドで売れるものと言ってすぐ連想するのは、やはりアクセサリーですね。
その中でも、ピアスはとても根強い人気があります。
自分用のオシャレに購入するのも良いし、ちょっとしたプレゼントにもピッタリですよね。
ピアスでしたら購入金額もそれほどかからないので、気軽に楽しむために購入する方も多いと思います。
出品されているピアスの種類は、カジュアルなものから季節感のある素材を使ったものなど様々です。
今の時期ですと、夏らしい透明感のある素材を使ったものや、涼しげなブルーを基調としたものなどが多数出品されています。
このジャンルは出品者も購入者も、若い方が多いといった特徴がありますね。
遊び心たっぷりオリジナルスマホケース
クリアタイプのスマホケースに素敵な柄のシールを貼ったオシャレなスマホケースも売れています。
こちらも、アクセサリー感覚で購入される方が多いですね。
洋服に合わせてスマホケースも替えるといった目的のため、数個まとめて様々なバージョンを購入される方もいるようです。
柄も豊富で、シンプルなものから派手な配色、花柄など、見ているだけでも楽しめるようなものが多いです。
少し凝ったものですと、石をあしらってエレガントに仕上げた作品もありましたね。
android用とiPhone用どちらも出品されていますが、iPhone用の比率が圧倒的に多いです。
このことから見ても、購入者は若い世代が多数を占めていると言えるでしょう。
木材のぬくもりがほっとするおもちゃ
幼児向けの木製のおもちゃも、とても人気があります。
子供が触れるおもちゃなので、ハンドメイドならではの安心感が付加価値になるでしょう。
木製のおもちゃは、プラスティックでは味わえない触り心地がとても魅力的です。
出品されている木製おもちゃは、どれも角が丁寧に面取りされていて、画像を見るだけで表面の滑らかさが伝わってきます。
パズルと積み木の要素を合わせたタイプのおもちゃが人気みたいですね。
お孫さんへ買ってあげたり、知り合いのお子さんに贈ってあげたりといった目的で購入されている方が多いようです。
お値段は少し高めになっている作品が多いようですが、素材の木も良質なものを使っているケースが多いので、あまり気にされていないようでした。
味のあるDIY木製家具雑貨
同じ木製作品のジャンルでは、DIYのような小ぶりの家具や雑貨も売れるものの一つです。
カフェ風の小さめのテーブルや、鉢植えなどを置くキャスター付きの台なども売れています。
仕上げられた時の色合いもそれぞれ個性的で、ハンドメイドらしさが良く出ていました。
家具というジャンルのせいか、繰り返し購入されている方の中には簡単なリクエストをしてくる方が多いらしいです。
そうした要望に応えられる出品者ですと、固定ファンも付きやすい傾向にあります。
お店などで使えそうな雑貨も多く、オシャレなインテリアとしても人気があるみたいですね。
こちらのジャンルは、主婦の方の作品というより、プロ志望の男性の作品が多く出品されている感じでした。
かなり高額でしたが、まるでイタリアの熟練職人さんが作ったような木製の大きなソファー等もありました。
忙しいママの味方ネーム入りバッグ類
幼稚園や学校に通わせているママさんに人気なのがこちら。
必ず必要になる、名前入りの手提げバッグやシューズ入れ等の袋物です。
子供のために自分で作ってあげたいと思う気持ちはあるけれど、現代のママさんはとても忙しい方が多く、なかなかそこまで手が回りませんよね。
裁縫やミシンがけが苦手というママさんも多いので、そうした方にも重宝されているようです。
これらの方が気軽に購入しやすい値段設定にすることが、こちらのジャンルではポイントとなるようですね。
子供が使うバッグ類ですので、消耗も激しいことから繰り返し購入する方も多いみたいです。
子育て中のママさんですと子供の事にお金がかかることから、価格には敏感になりやすいので価格設定は慎重に考えたいところですね。
バッグ類だけではなく、布製品の部類では、親子でペアの洋服にネームを入れて出品している方もいました。
服のサイズもかなり豊富でしたので、自由にカスタマイズできるようでした。
ネームの入れ方も様々で、凝ったものになると、一見名前が刺繍されているとは思えないくらい素敵なデザインもあります。
こちらも気に入にいってもらえると、繰り返し購入されやすいようです。
子供の成長に合わせて、また頼みたくなるのかもしれませんね。
小ぶりで可愛い革製ミニ財布
革製品の小物もハンドメイドで人気の売れるものです。
その中でも売れやすさ抜群なのが、女性用のシンプルなミニ財布です。
革製品ですので、実物の大きさから考えると少し価格は高めになっていますが、とても人気がありますね。
最近はキャッシュレス化が進んで、大きな財布を持つ必要がなくなったことにも関係があるようです。
昔はしっかりとした長財布が人気でしたが、今は圧倒的にミニ財布やコインケースが売れていますね。
売れている理由の一つに、既製品の革財布だと男性用のものが多く、女性用を選ぼうとすると数が少ないといったことが挙げられていました。
出品者からすると、少し高めの値段設定が出来るので稼ぎやすいというメリットもあります。
一から作れなくても大丈夫ドライフラワーの飾り物
ドライフラワーは、生花から作ろうとするのはとても大変ですよね。
そこまで出来ないといった方は、市販のドライフラワーをアレンジしただけの飾り物を出品されてはどうでしょうか。
こちらも大変人気があります。
リースになっているものや、様々な種類のドライフラワーを束ねただけのものなど、プレゼントとしても需要があるようです。
大きいものばかりでなく、小さなドライフラワーを使ったガーランドも良く売れているみたいです。
ガーランドというのは、ドライフラワーを一輪ずつ麻の糸に間隔を空けて連ねた壁飾りです。
お部屋のワンポイントに丁度良く、価格も安価なので売れやすいみたいですね。
このように、一からドライフラワーを作れなくてもアレンジしただけで出品できるのは、ハンドメイド初心者には挑戦しやすいジャンルですね。
贈り物としても需要があるので、価格設定も幅広く決められる利点があります。
ハンドメイドで売れるものを出品するためのフリマアプリ‼
フリマアプリと言えば、圧倒的に「メルカリ」が有名ですよね。
スマホからでも手軽に売り買いが出来るので、とても利用しやすいです。
とにかく有名で使いやすい「メルカリ」ですが、ハンドメイドでこちらを利用するのは少し待ってください。
「メルカリ」ですと、売れるものをリサーチして作っても売れないかもしれません。
せっかく売れるものを作っているのに、勿体ないですよね。
フリマプリと言っても、ハンドメイドを売るとなると、有名な「メルカリ」や「ラクマ」は不向きだと言えるでしょう。
何故なら、それらを利用している人の大多数は、既に存在する商品のusedを安く購入することが目的だからです。
メルカリやラクマのユーザー数は群を抜いて多いですが、目的が違うのでハンドメイド販売には不向きです。
このことから、次に挙げるハンドメイドを専門に扱うアプリを二つご紹介します。
販売しやすいのは「minne」
minne(ミンネ)は77万人以上の出品者がいます。
作品も1300万点以上といったアプリです。
ジャンルもアクセサリーやファッション、家具、雑貨、ペット用品といったものまで幅広くあります。
利用者は20代~30代の女性が多いといった特徴があります。
認知度も圧倒的に高いと言えます。
売上金を受け取る口座、メールアドレスがあれば気軽に登録できるので、初心者でも始めやすいです。
出品者は、販売だけではなくさらにステップアップ出来るよう、雑誌の発行やセミナーなども開催されています。
ハンドメイド初心者で、売りながら腕を上げて行きたい人には嬉しい内容ですね。
オーダーメイド作品なら「Creema」
Creema(クリーマ)は、オーダーメイド作品も可能な出品者におすすめです。
出品者は19万人で、1000万点以上の出品数となります。
購入側で利用している方の多くが、オーダーメイド作品を希望しているというのが特徴です。
食べ物ジャンルのハンドメイドも、Creemaでは非常に活発です。
Creemaは、minnneと比べると職人志向の出品者が多く、そのため作品のクオリティも大変高いものが多いです。
Creemaは国内だけではなく、台湾・香港を中心とした中国圏にもサービスを拡大しています。
ですので、自分の作品を海外に向けて発信したいという方にも、こちらがおすすめになります。
売れるものを作ったら、ハンドメイドに適切な場所で販売することが大切なのですね。
ハンドメイドで売れるものではなく違法かも!?
ハンドメイドと言えど、どのような物でも売って良いわけではわりません。
あなたが作ったオリジナルの作品でも、売れるものと売れないものがあるのです。
中には、よく調べずに出品した為に、違法となってしまうケースもあります。
また、違法とまではいかなくても、モラルの問題でトラブルに発展するケースもあります。
そのような事がないように、以下に挙げることをしっかりとチェックしてみましょう。
人の作品を真似る行為
量産目的にデザインされたアクセサリーやバッグ等の実用品には、美術品とは違って意匠権などの登録・申請をしない限りは著作権は発生しません。
ですが、著作権の侵害に当たらないからといって、盗作をするのはモラル違反です。
違法ではなく、売れるものだったとしても、トラブルになる可能性が非常に高いです。
ハンドメイド販売では、オリジナル作品を出品することが大前提になっていることを忘れないようにしましょう。
キャラクター生地を使った作品
キャラクターには著作権というものがあります。
キャラクターがプリントされた生地で、ハンドメイド作品を作ること自体は違法ではありません。
ですが、ひとたびその作品で利益を得るとなると話は別になります。
営利目的には、著作権を所有している人や組織の承諾が必ず必要になります。
承諾がないまま商用利用してしまうと、無断使用となり著作権侵害となってしまいます。
こちらは立派な違法行為に当たります。
実際に、過去に刑事処罰された事例もありますので、十分に気を付けてください。
説明文に「ノークレームノーリターン」と記載する
オークションサイト等でよく見かける「ノークレーム・ノーリターン」といった記載も禁止です。
ハンドメイドアプリの「minnne」でも禁止されています。
違法性のない売れるものでも、ノークレーム・ノーリターンと書いてしまうと、購入後のアフターフォローは全くやりませんという意味になってしまいます。
商品を売っているのに、そのような対応はとても不誠実ですよね。
購入者とのトラブルを避けるために説明文の記載は必要ですが、その際には書き方を気を付けて、しっかり誠意ある対応ができると伝わる書き方にしましょう。
まとめ
- ハンドメイドで売るコツは売れるものを把握すること
- 売るサイトは作品によって慎重に選ぶ
- 作品の画像と説明文は念入りに
- 様々なツールを使い作品をアピールする
- 売れるものと売れないもののルールを守って販売する
ハンドメイドの世界は、売れるものをしっかり把握して売り方のコツを抑えれば、誰もがクリエイターになれるチャンスがあります。
ネットで販売する土壌も出来上がっている今では、購入する側よりも出品する側の方がメリットも多くやりがいがあります。
趣味のままで終わらせたくない方にとっては、またとないチャンスでしょう。
売れるものをリサーチし、コツをしっかり抑えてルールを守りながら、是非ともハンドメイド販売の楽しさを味わってください。
きっと、あなたのハンドメイド作品を待っている方がいらっしゃいますよ。
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