外出前に空がどんよりしていたら、いつから、どれくらい雨が降るのか、お天気が気になるところ。
楽しみなレジャーが控えていれば、決行or延期を決断する必要も出てきます。
そんな時は降水確率をチェック! 降水確率がどれくらい高いか、それだけが私の判断基準でした。
ところが降水確率は、1mm以上の雨の降る確率で、雨の強さや量は無関係。
つまり「降水確率」が100%であっても「降水量」が少なければ、決行できるレジャーがあるのです!
一方で、降水確率が低くても、降水量が多いなら要注意。
降水量1mm程度なら、屋外スポーツやレジャーはなんとか楽しめるようですが、降水量2mmでは困難になる場合も。
ぜひ降水量2mmがどれくらいかを知って、今後の参考にして下さい。
降水量2mmを制す者は、屋外スポーツ&レジャーを制す!!
降水量2mmの雨ってどれくらい?
降水量とは、一定時間にその場所にたまった水の深さを表します。
観測時刻の、前1時間の降水量が一般的に使われ、1時間(hour)に、どれくらいの深さ(単位:mm)の水がたまったかが、mm/hで表されます。
15時間先まで、1時間ごとの降水量分布を気象庁のサイト等で見ることができるので、これまで、だけでなく、これからの情報も入手できます。
降るか降らないかを知らせる降水確率と、どれくらいの量が降るのかが分かる降水量、ダブルチェックは有益ですね。
降水量2mmは、降水量2.0~2.9mmをさします。
表示としては、「降水量1mm」と「降水量2mm」だとしても、
その幅は、(降水量2mmの最大2.9)-(降水量1mmの最低1.0)=1.9となり、最大1.9mmの差があるのです。
では、1mmとどれくらい違うのか、確認してみましょう。
※本降りとするかどうかは意見が割れ「2mmは本降り。傘をさしても足元がびちょびちょになる」と言う人や、「3mmからが本降り」と言う人も。
これは、降水量2mmは、降水量2.0~2.9mmの幅があるため、1mmに近い2mmと、3mmに近い2mmとで、表現が割れると考えられます。
つまり、両説とも正しいので、2mmは本降りになりえる、と思ってください。
ここまで言葉でお伝えしてきましたが、個人の感じ方もあると思うので、最後に降水量2mmの動画をのせておきます。
1mm、3mmと、比べてみてください。
降水量2mmの雨で被害は出るのか
一般的には、その日の雨が80mmを越えると水害の可能性があり、200mmを越えると、水害や土砂災害が頻発します。
2mm×24時間=48mm
1日降っても70mmを越えないため、水害の危険は少ないでしょう。
しかし2日前から降り続いているとなると話は別。1日48mm×2日=96mmとなり2日で70mmを越えるので、注意が必要です。
災害は、その地域の土壌などの環境によるため、降水量が2mmであっても注意報や警報が出る可能性があります。
当日の降水量だけでなく、数日前からの雨の状況や注意報・警報も把握して、安全に行動したいものですね。
降水量2mmゴルフなど屋外スポーツへの影響
降水量1mmではなんとか楽しめた屋外スポーツ&レジャーですが、降水量2mmになると何がどれくらい変わるのでしょうか?
ゴルフ
ゴルフは、雨の中でもプレーすることが一般的なスポーツです。
降水量4mm以上は、はっきりとプレーに支障が出るため、ゴルフ場は降水量5mm程度でクローズするところが多いです。
降水量が2~3mmの雨は迷いどころといわれます。
ある程度濡れながらのラウンドを覚悟しないといけませんが、カートを利用していれば濡れることも少ないですね。
グリップが滑ったり、水たまりや、足場が悪いゾーンがあったりしますから、初心者は楽しめない可能性があります。
ゴルフ熱が高い、中上級者にとっては、降水量2mmの雨は大きな問題になりません。
イレギュラーな状況で、いつもの実力がどれくらい出せるかトライする上級者も多いようです。
的確な状況判断をしながら、逆境を楽しめる方は、いってらっしゃい!
野球
水はけが良く、地面の整備がきちんとできているグラウンドであれば、雨の中でも野球のプレーは可能です。
野球の試合の場合、降水量2mmの雨が、開始前から降っていれば試合は取りやめ、試合中に降り出したのであれば、続行することが多いです。
中止の判断の目安となる雨の強さは、降水量5mmといわれます。
練習など、水はけの悪いグラウンドだとしたら、2mmであっても厳しいかもしれません。
いずれにせよ、泥だらけは必至ですね。
環境が整っており、雨による影響を大きく受けない経験者であれば、降水量2mmであっても、ほとんどの屋外スポーツはプレーが可能です。
降水量2mmキャンプなど屋外レジャーへの影響
降水量が2mmのとき、キャンプやディズニーなど屋外レジャーへの影響はあるのでしょうか?
キャンプ
キャンプは都会でするものではなく、雨の降る場所は、自然のまっただ中。
晴れていても危険があるくらいなので、自然の脅威をなめてかかっては大変なことに。
降水量1mmでも危険があり、2mmが数日続けば、増水や土砂くずれが起きることもあります。
中止が賢明ですが、参加者の経験値や年齢、体力などを考慮した上で、雨の中でしか出会えない自然を楽しむこともできるでしょう。
それでも、3mm以上の決行はおすすめできません。
さて、降水量2mmのキャンプについて、キャンパーが口をそろえて言うのは、「テントなどの設営・撤収が大変!」ということ。
濡れた備品を持ち帰る際にも車が汚れたり、家で洗ったり乾かしたりといった手間やスペースの問題も厄介です。
降水量2mmであっても、視界は悪くなるので、何かにつけて安全性を欠きます。何より付近に川がある場合のキャンプは、増水の恐れがあり、命にかかわります。
現場の環境や、数日前からの状況について情報をあつめ、慎重な判断をお願いします。
ディズニー
ディズニーなどの遊園地では、降水量が多い場合、ブレーキの性能が落ちる等の可能性があるため、遊園地のアトラクションの多くは休止が検討されます。
明確な降水量の基準はなく、実際の雨や現場の状況を見て休止の有無が判断されています。
ディズニーの高速アトラクションは、よほどの悪天候でなければ運行されることも多いです。
一方で、降水量2mmの時点で休止することもあり、安心はできません。悪天候の中で、重視されるのは風の強さです。
ディズニーでは全体のアトラクションの3/4が屋内にあるため、高速アトラクションにしか興味がない訳でなければ、じゅうぶん楽しめます。
ディズニーのキャラクターのパレードは、風が穏やかなら雨の日限定バーションで実施されることもあり、それはそれで楽しみですね。
降水量2mm自転車やバイクなど乗り物への影響
降水量が2mmのとき、自転車やバイクなど乗り物への影響はあるのでしょうか。
自転車
降水量2mmは、水はけの悪いところに水たまりができる雨ですから、タイヤが滑りやすくなり転倒する危険があります。
(降水量3mmに近い)本降りの降水量2mmだと、視界が悪く、周囲の状況把握が遅れて事故につながりかねません。
傘をさし、片手運転なんてもってのほか!やむをえず自転車に乗る場合は、レインウェアを着て、速度を落として乗ってくださいね。
バイク
降水量2mmの中でバイクに乗る時も、自転車とリスクや注意事項は同じです。
着用するヘルメットは、フルフェイスのもので、曇り止めや撥水加工をしてあると、快適・安全に走行できます。
まとめ
- 降水量2mmの雨は、雨音が聞こえ始めるレベルから本降りまでを含み、しっかり雨と認識できる
- 降水量2mmは、初心者には厳しいが、ほとんどの屋外スポーツのプレイが可能
- 降水量2mmでは、都会におけるレジャーは可能だが、キャンプなど自然の中においては危険が伴う
- 降水量2mmでの自転車やバイクの走行は、視界や路面状況が悪く、転倒や事故のリスクが高い
降水量2mmがどれくらいか、イメージできたでしょうか?最後の仕上げとして、まさに降水量2mmの時に、どれくらいの雨かチェックしてみて下さい。
降水量2mmの雨は、一番迷いどころの雨模様のようです。
全然問題なし!!とも思えず、一方で危険性が高いと言われても正直ピンとこない降り具合。
だからこそ降水量を目安にいったん立ち止まり、トータルの状況を踏まえた慎重な判断と、決行するなら万全の備えをすることが重要になります。
この記事を書いている間、何度も、私の家族が雨の中でピンチに陥っているところを想像しました。
あなたも、あなたの大切な人も、降水量を制し、どれくらいの雨か知り、そのリスクを理解して、安全に楽しんでもらえたら嬉しいです。
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