天才将棋棋士の藤井聡太さんが幼稚園で受けたと言われる「モンテッソーリ」の教育が、子育て中のママさん達の間で注目されています。
モンテッソーリの教育と聞くと、専門の幼稚園や小学校に通わせることなどが、まず頭に浮かびます。
ですが、手作りの教具などを使って、モンテッソーリの教育をもっと身近にする方法もあるのです。
工夫次第では、幼稚園に通う前の段階から、モンテッソーリの教育に触れさせることができます。
教具を手作りして遊ばせることで、幼稚園に通う前の段階から、モンテッソーリの教育に触れさせることができるのです。
「手作り」と聞いて、面倒くさそうと思う方もいるかと思います。
そもそも、どのようなものを手作りすれば良いのかというのも、わかりませんよね。
ここでは、モンテッソーリ教育に使う教具と、その教具を手作りする方法をご紹介したいと思います。
モンテッソーリの手作り教具で1歳向けには何がある?
もう少し早い時期から、モンテッソーリの手作り教具で遊ばせたいというママさんもたくさんいると思います。
1歳くらいになると、子供は物をつかむことが楽しくなってきます。
その好奇心を最大限に活かした、1歳向けの手作り教具をご紹介しましょう。
【ストロー落とし】
用意するものは、蓋に穴の開いたドリンクジャーとストローです。
ストローを3㎝~4㎝に切って、それをドリンクジャーの穴から落とす遊びです。
ストローの色をカラフルにしてあげると、飽きないで楽しめるようです。
1歳過ぎたくらいですと、それほど長く集中できませんので、切ったストローの本数を調整してあげてください。
【カップからカップへの水移し】
取っ手のついた計量カップを2つ用意して、片方に水を入れておき、もう片方に移し替える遊びです。
最初は注ぎ口があるカップの方が失敗しなくて良いのですが、遊びに慣れてきて上手になってきたら普通のカップで遊ばせてみましょう。
子供って、本当に水遊びが大好きですよね。
1歳くらいですと、遊びの途中でたまにカップの水を飲んでしまったりなんてことも。
そうしたところも可愛いですよね。
まだ1歳ということもあり、カップを持つ力もあまり強くないので、お水の量は少なめにしてあげてください。
【ゴム通し】
木のマグカップホルダーの脇をとった基礎部分と髪ゴムを使います。
カップホルダーに、髪ゴムを通していく遊びです。
カップホルダーは真ん中の基礎部分だけが必要なので、カップを引っ掛けるための細い棒は取り外してください。
髪ゴムはたくさんの色があるので、濃淡と色とりどりそろえてあげて、グラデーションを作ってあげるのも良いですね。
髪ゴムは伸びるので、両手でひっぱることも覚えて、微細運動をより活発にさせます。
【トング挟み】
シュガートングとカップを2つ、クッションボール数個を使います。
クッションボールを片方のカップに入れておき、シュガートングで移し替える遊びです。
移し替えるだけの遊びに飽きてきたら、カップの色とクッションボールの色を合わせたものを数種類用意します。
カップの色と同じ色のクッションボールを入れる遊びにグレードアップさせるのも良いでしょう。
シュガートングはやわらかいものから使い、慣れてきたら先の細いピンセットなどに替えて遊ばせるとさらに器用になります。
【色分け】
小さなホワイトボードなどに色画用紙を貼り付けたものを数色と、その色に合った色分け用のマグネットを用意します。
ボードの色と同じマグネットを分けて置いていく遊びです。
3色ほどの色分けから遊び始めていきましょう。
発達に合わせて、分ける色の数をだんだん増やしていくと、たくさんの色を覚えられます。
【豆落とし】
手先が器用になってきたら、ちょっと難易度の高い「つまむ」動作を取り入れた手作り教具での遊びにもチャレンジさせてみましょう。
蓋のやわらかいタッパーを用意して、蓋の真ん中をハサミなどで穴を空けます。
器に乾いた豆を用意して、穴の開いたタッパーにポトポト落としていく遊びです。
ストローより小さくてつまみにくい豆を使うことで、さらに手先が器用になります。
ただ、豆を使うので、間違えて飲み込まないように注意してあげてくださいね。
【ストロー通し】
用意するのはたった2つ。紐とストローだけです!
ストローはつかみやすい大きさに切っておきましょう。紐は細すぎるとつかみにくく、太すぎるとストローを通しにくいので、毛糸くらいがちょうど良いかな、と思います。
紐の先を結んでストローが落ちないようにしたら、あとはどんどん通していってもらいます。
1歳だと普通のストローが通しにくい場合は、タピオカ用のストローを用意してもいいですね。
ストローに紐を通すことで、手先を上手に使う練習になりますよ!
ひ1歳ということもあり、視覚の覚醒なども著しい活性が見込めます。
使う道具の色などは、積極的に豊富な色揃えにすると良いでしょう。
今回ご紹介したモンテッソーリの手作り教具ですが、どの教具の材料も100均で揃えられます。
手軽に揃えられて手作りするのも簡単なんて、良いところばかりですね。
これでしたら、どのようなご家庭でも、気軽にモンテッソーリの手作り教具に触れることができますよね。
モンテッソーリの手作り教具がボタンで簡単に作れちゃう‼
フェルト生地を、ボタンでつないで遊ぶモンテッソーリの手作り教具をご紹介します。
材料は、ボタンとフェルトの2つだけです。
これだけで、子供がとても喜ぶモンテッソーリの手作り教具が作れちゃうのです。
作り方は、とっても簡単。
フェルトを好きな形に切って、どちらかの端にボタンを縫い付けたら、反対側にボタンホールを作るだけです。
同じものをたくさん作って、ボタンとボタンホールをつなぎ合わせ、自由な長さに形作って遊びます。
フェルトの形は、子供が喜びそうな「おさかな」の形や「花びら」「ミニカー」などが良いですね。
思い思いにつなげさせて、独創性を養いましょう。
丸いフェルトをたくさんつなげて「はらぺこあおむし」みたいにするのも、可愛いので喜びます。
「おさかな」の形ですと、ボタンがおさかなの目に見えるので、子供がとても興味を持ちます。
このボタンかけで遊ぶと、ボタンを「つまむ」「入れる」「ひっぱる」などの動作をするので、手先が器用になります。
手先をたくさん使うので、脳の活性化にもつながりますね。
また、ちゃんとボタンをかけられたときに、達成感も味わうことができます。
最初はちょっと難しいボタンかけも、ボタンやボタンホールを大きいものにしてあげれば、遊びやすくなります。
初めはボタンの大きいもので遊ばせて、ボタンかけが上手になってきたら、少し小さめのボタンで作ってあげましょう。
手作りのモンテッソーリ教具は、お財布にも優しいです。
材料も100均で買えるので、たくさん作ってもリーズナブルです。
発達に合わせてその都度作り足しても、材料が安くすむので安心ですね。
モンテッソーリの手作り教具とは?どのようなものなの?
モンテッソーリの教具とは、どのようなものがあるでしょうか。
手作りする前に、モンテッソーリ教育に使われている教具が、どのような考えを元にして作られたのかということをまとめてみました。
モンテッソーリ教育では、0歳~3歳までの時期の子供を対象に、自己教育を発揮させる環境として「7つの柱」という教育環境を掲げています。
- 粗大運動の活動
- 微細運動の活動
- 日常運動の練習
- 言語教育
- 感覚教育
- 音楽
- 美術
モンテッソーリ教育の教具は、この「7つの柱」を元にして作られています。
「粗大運動の練習」の環境とは、体育的な運動のことではなく、這う(はう)ことから始まる全身運動を発達させる環境のことです。
ハイハイに始まり、じょじょに歩行、さらには階段をのぼるといった基本的な全身運動を発達させます。
粗大運動の活動を発揮させる教具には、「ベビージム」や「手押し車」などがあげられます。
「微細運動の活動」の環境では、手や指を使って細かい運動ができるように促します。
手で何かを「握る」「たたく」「落とす」などの手先の運動を発達させる意図があります。
微細運動の活動を促す教具に「エッグスタンド」という教具があります。
卵パックみたいな形をした入れ物に、卵の形をした玩具をはめ込んで遊ぶ教具です。
片手でつかんだ卵を持ち替えたり、一旦はめ込んだ卵を取り出したりしながら遊ぶ教具なので、両方の手先を活発にさせる効果があります。
「日常運動の練習」の環境とは、粗大運動と微細運動が複合的に合わさった活動をさらに促す環境のことです。
洋服の着脱に興味を持たせることなどが、こちらに当てはまります。
ひものついた木製の教具を使うこともあります。
ひっぱる動作と教具の動きの関連性に気付かせることで、日常運動の練習を促します。
「言語教育」の環境とは、言葉の発達段階に合わせて豊かな語彙が獲得できるように促す環境のことです。
主に、絵本や絵カード、文字カードなどが教具に使われています。
「感覚教育」は、子供が興味をもった感覚教具に触れることで知性を覚醒させて活発にさせます。
布の教具など、他の教具とは違った感触を味合わせて感覚や知覚を発達させたり、鏡が付いている教具で視覚の覚醒を促したりします。
こうして市販されている教具と、その教具で遊ぶ目的を知ると、手作りできそうな教具が数多くありますよね。
市販されている教具の代表的なもので木製のパズルや積み木などがありますが、そうしたものを手作りするのはちょっと大変ですよね。
でも、市販の教具は結構高額なことが…。
こちらは紐通しができる教具なのですが、指先を使う動きは先ほど紹介したストロー通しでも行うことができます。
もちろん、お高いだけあって子どもの興味をひくようなデザインにはなっていますが、2歳の息子はストロー通しでも、もくもくと取り組んでくれましたよ♪
そこで、最初に紹介したような手作り教具を使って、お手軽にモンテッソーリ教育を始めてみては?
まとめ
- モンテッソーリ教育の7つの柱と使われている教具を知ろう
- モンテッソーリの教具はフェルトとボタンで簡単に手作りできる
- 1歳向けの手作り教具も100均の材料で作れる
市販の教具でなくても、手作り教具で十分子供の発達を促すことができるのです。
手作りは面倒そうだと感じていた方も、これなら試してみたくはなるのではないでしょうか。
手作りならば、子供にも安心して与えられるのも嬉しいところです。
そのようなことから、モンテッソーリ教育がさらにぐっと身近なものになった気がしますよね。
是非あなたも、モンテッソーリの手作り教具を作ってみてはいかがでしょうか。
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