冷凍食品や作り置きのおかずを冷凍している方は多いですよね。
解答方法はどのようにしていますか?
冷凍食品の自然解凍をすると食中毒など健康状態に危険が伴うことがあるんです。
お弁当や食事の際に冷凍食品を自然解凍でいいかなと思っている方は一度待ってください。
その冷凍食品は菌だらけで危険な状態になっているかも。
自然解凍すると温度の上昇時や湿気が関係して菌が繁殖するんです。
また作り置きのおかずを冷凍した場合も注意が必要です!
解凍方法を間違えれば、最悪の場合食中毒になってしまうかも。
安全においしく冷凍食品を食べられるように、適切な解凍方法も解説します!
お弁当作りや、食事作りに欠かせない冷凍食品を危険なく安全に食べるために正しい解凍方法を知っておきましょう。
それでは今回はなぜ冷凍食品の自然解凍に危険なのかを解説していきます。
冷凍食品の自然解凍が危険な理由
お弁当づくりにはもはや必須ともいえる冷凍食品。
朝から作らなくていい上に、自然解凍で詰めるだけになればすごい時短ですよね。
「この自然解凍大丈夫かな」と不安に思ったことはありませんか?
冷凍食品の自然解凍は結論から言うと危険なんです。
今回はなぜ危険なのか詳しく見ていきましょう。
冷凍食品の自然解凍が危険な要因は全部で2つです。
1つ目は、温度変化による殺菌の増加です。
冷凍食品を自然解凍をすると、最初は凍っていたため低かった温度が、室温に戻るためだんだんと上がっていきます。
その経過にある、20℃~40℃は殺菌が増加しやすい温度に当たります。
特に35℃前後は菌が繁殖しやすい温度といわれており、夏場は気温や室温が35℃前後になるため危険度が上がります。
つまり、お弁当に冷凍食品を冷凍したまま入れると菌が繁殖した状態のものを食べることになってしまうんです!
2つ目は、湿気に因る菌の繁殖です。
湿気がこもると菌は繁殖しやすくなります。
自然解凍時は、冷凍時についた霜がとけるため湿気が出てしまします。
これを放置すると菌の繁殖がより増加します。
この2つがかけ合わされると冷凍食品の菌の繁殖がより増加し、健康状態に危険をおよぼします。
つまりお弁当などの密閉されたなかで自然解凍をすると湿気も逃げにくいのでより危険ということですね。
この湿気は加熱した後に出る湯気でも同じことが言えます。
なので家を出る直前まで、ふたを開けておくなど少しでも湿気をこもらせないようにしてみましょう。
冷凍食品を自然解凍すると危険で食中毒になることも
さらに冷凍食品には自然解凍が可能なものと不可能なものがあります。
冷凍食品を購入するときに、「自然解凍OK」の表記を見たことがある人も多いですよね。
反対に、「必ず電子レンジで温めてからお召し上がりください」の表記も見かけますね。
この違いはいったい何なのでしょうか。
まず、「自然解凍OK」の表記があるものに関しては、自然解凍することを前提に作られています。
なので、味や風味も常温で2~4時間の解凍をしたあと最適になるようになっているんです。
さらに夏場のお弁当にいれても可能なように、お弁当用の規格基準(一般家庭向け弁当用自然解凍調理冷凍食品等の製造・販売に係わる取扱要領)を満たすもののみにしかこの表記はされません。
この規格をクリアしたものは、35℃で9時間たっても安全に食べることができます。
このように冷凍食品を作る過程で安全を考慮しているものは、食中毒の危険もなく自然解凍でも冷凍食品を食べることができます。
むしろこの規格をクリアしていないものに関しては、自然解凍することを前提として作られていません。
次に「必ず電子レンジで温めてからお召し上がりください」と表記されているものです。
こちらの商品に関しては、調理時に加熱してあっても、解凍時にもう一度加熱処理をすることで安全が保たれる作りになっています。
このもう一度加熱処理をするという工程をとばしてしまうと、食中毒など健康状態に危険な影響がでる可能性が出てしまいます。
また、電子レンジで温めてくださいという表記のものをフライパン等の加熱をしても同じように食中毒などの危険な影響が出る可能性があります。
必ず表記のとおりに解凍しましょう。
この方が冷凍食品の作りての表現したい味や風味、食感も最適で美味しく食べることができます。
どうせなら1番美味しい状態で、安全に食べたいですよね。
冷凍食品の自然解凍で危険にならないおすすめの方法
危険なく安全に食べるためには、前述したとおりまずは冷凍食品の商品のパッケージをよく読むことがおすすめです。
自然解凍がOKなのか。自然解凍の場合、何時間常温で置いておけばいいのかを確認しましょう。
冷凍食品を電子レンジで加熱する場合は、何wで何分なのかをきちんと守りましょう。
例えば、「800w3分」と記載されていて、家の電子レンジに800wがちょうどない場合もありますよね。
この時は、「w数×分数」したものと同じになるように加熱すると同じ加熱ができます。
「800w3分」の場合は2400ですよね。
なので「600w4分」でも2400のため同じ加熱ができます。
パッケージ通りにできないときには、試してみてください!
以上のことから、自然解凍がOKのもの以外は表記のとおり解凍することをおすすめします。
さらに自炊する人ならおかずの作り置きや、多く作りすぎたものを冷凍保存する人もいますよね。
自宅で冷凍庫に入れて保存する場合、市販の冷凍食品と違って、急速冷凍ができないためゆっくり冷凍されることになります。
そのぶん、水分の冷凍も遅くなり菌の繁殖がしやすくなり危険になります。
そのため、冷凍したおかずを自然解凍してお弁当などに入れることはおすすめできません。
市販のものは厳しい基準をクリアしたもののため安全ですが、自宅で冷凍したものを自然解凍すると危険が伴うからです。
作り置きのものは一度電子レンジで温めるか、フライパンなどで熱処理をするのがおすすめです。
一度ついてしまった菌でも多くの場合は、加熱で処理することが可能です。
せっかく作ったおかずなので、おいしく安全にあたためてから食べましょう!
まとめ
- 冷凍食品の自然解凍は危険
- 自然解凍OKの表記があるものなら安全
- 解凍時は記載されている解凍方法を守る
- 作り置きなどは加熱して解凍する
冷凍食品の自然解凍は危険だということが分かりましたでしょうか?
冷凍食品にも冷凍方法は様々で、加熱しないと食中毒などの危険が伴います。
要因は気温上昇による菌の繁殖と湿気に因る菌の繁殖でした。
この2つの危険要因がそろうのがお弁当です。
特に夏場のお弁当は菌が一番繁殖しやすい環境が整ってしまっているので、より注意することが必要です。
また、冷凍食品には「自然解凍OK」のものもあります。
こちらに関しては、加熱をしなくても大丈夫なように厳しい基準をクリアした作り方で製造されているので、常温で戻す時間さえ守れば危険なく安全に食べることができます。
逆に「自然解凍OK」の文字がないものに関しては必ず加熱をしましょう。
冷凍食品の商品のパッケージに書いてある表記を忠実に守ることがポイントです。
w数や時間を正しく守ることと温め方法も書いてあるとおりにしましょう。
多すぎるとパサついてしまったり味に影響が出てしまうし、少ないと安全に食べることができません。
また自分で作ったものを冷凍した場合では、企業の商品のように急速冷凍ができていないので、必ず加熱してから食べることをおすすめします。
冷凍は長期保存ができて、まとめて作れば時短にもなりますが、その解凍方法によっては健康状態に危険な影響を及ぼしてしまうので注意しましょう。
いかがでしたでしょうか。
冷凍食品は基本的に加熱することで1度ついた菌も処理することができて安心なことが分かりましたよね。
自然解凍OKの表記があるもの以外はきちんと加熱しておいしく安全にたべましょう!
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