サブスクは日本だけではなく世界中で多くの人たちから利用されているサービスの一つです。
私自身このサブスクを利用している自覚はなかったのです。
しかしあなたも、実は知らず知らずのうちにサブスクのお世話になっているのでは?
私は、正直このサブスクについてあまり知識がありませんでしたが、色々調べてみて発見したことがいくつかありました。
今回は、音楽配信のサブスクでア-ティストの収入について調査しました。
私が特に知りたかったのが、昔からよく知っている有名アーティスト達は、今流行りのサブスクでどれだけ稼いでいるのかということです。
昔と比べて、アーティストの収入は格段に上がったのでしょうか?
また、サブスクのサービスではアーティスト達の収入がどのような仕組みになってるのかということも気になりますよね?
ここではその疑問について語っていきたいと思います。
サブスクでアーティスト達が収入を得る仕組みは?
ここでは出品者つまり、音楽アーティストについて説明していきたいと思います。
サブスクが普及していないころでは、音楽の普及にCDやDL(ダウンロ-ド)が使われていました。
私たち消費者側もそれらを購入またはレンタルして、音楽を聴いていましたよね?
この時アーティストの収入はCDの売上、DLの回数で決まってました。
アーティストの収入源がCDの場合、1枚1,000円としたとき、印税率が約1%(相場)だとして、CDが1枚売れると10円の収入があったのです。
それに対して、サブスクサービスでは1曲再生されると1円で、それに印税率1%をかけると1曲当り0.01円の収入だといわれています。
つまり、CD1枚分の収入になるためには1000回再生されないといけないのです。
ここだけを比較すれば、明らかにサブスクでの収入はあきらかに減ってますよね!?
こんなんじゃサブスクなんかで売るより、CDを売った方が…、ということになってしまいます。
でも、サブスクが主流になったということは、なにか狙いがあるに違いない!
ということで、次はそのからくりについて解説していきましょう。
サブスクでアーティスト達は儲かるの?
実績のあるアーティストの方々つまり、大物アーティストは昔売れた曲がたくさんありますよね?
でも、その昔の曲が入ったCDを今更購入してまで聴く人は、あまりいないと思います。
しかし、サブスクで出品することでまた収入を得られたり、サブスクの再生回数が伸びることでヒットチャートにランクインすることも。
そのおかげで注目され、CMやドラマのタイアップなどにも使われたりする可能性もでてきます!
他にも、CD等と違い、固定のファンだけではなく他の一般の音楽ファンにも再生されることで、ファン層が拡大してブレークすることも!
すると、音楽番組の出演や雑誌の取材など、いろんな仕事が舞い込むようになるでしょう。
このように、曲が売れるだけではなく、別の理由で発生する収益も大きいのです。
曲が売れる以外にも更にたくさんのメリットを生み出しているのがサブスクサービスなのです。
私たち消費者側からしても、CDはシングルは1枚約1,000円、アルバムなら1枚約3,000円、ということで決して安くはありません。
それが約1,000円で1ヵ月好きなアーティストの曲を全て聞くことができます。お得感満載ですよね。
つまり、アーティストからしても消費者からしてもお互いwin-winの関係になります。
じゃあ、逆にデメリットはないの?という疑問も出てくると思います。
では次にそのデメリットについて考えていきましょう。
サブスクでアーティスト達のデメリットは?
サブスクはCDやDLと違い、さらに多くの人たちにより自分たちの作品を再生してもう事ができていいじゃないか、という意見があります。
しかし逆に、自分達はまだまだ世間には知られていなく、もちろん過去のヒット曲もない、というアーティストも少なくはありません。
もっといえば、アーティストがほとんどだといえるでしょう。
特にデビューしたばかりの若手や、キャリアはあるのにヒット曲がないアーティスト達はサブスクで再生回数を稼ぐことは非常に困難なのです。
そのため、”再生回数がな少ない→お金を稼げない→食べていけない→もう、アーティストを続けるのが困難だ→諦めよう”となってしまうかもしれません。
これはサブスクだけではなく、CDやDLにも起こりえる事です。
しかし前にも言った通り、CDやDLとサブスクの印税、つまり、作品の単価があまりにも違いすぎます。
そのためこのような負の現象が加速していくことこそ、1番のデメリットだと私は思うのです。
もう1点大きなデメリットとしては、違法の無料視聴が挙げられます。
これは、聴く側にとっては、ラッキー、欲しかった曲がどこでもただで聴ける、なんて思うかもしれません。
しかし、違法で無料視聴をすると、曲を歌う歌手、作曲家、作詞家、編曲家のアーティストたちの収入になりません。
これはどういうことかというと、アーティスト達がご飯を食べていくうえで必要なお金を稼げなくなるということです。
極端なことを言えば辞めざるを得ないことにもなるかもしれないということです。
こういう違法な行為で、誰でもただで音楽が聴けてしまう事が当たり前になることが、アーティスト達にとって一番恐れていることかもしれませんね。
アーティスト達だけでなく、私たち消費者側もそのアーティスト達が曲を歌うあるいは、曲を作るのを辞めたらいい曲に出会えなくなりますよね。
だから、こういう行為は断固として取り締まる必要がありますし、絶対にしないようにしてくださいね。
サブスクはアーティストのためにどう改善すればいい?
デメリットもあるサブスクのサービスですが、どのように改善すればアーティスト達のためになるのか、3つ紹介します。
1つめは、アーティストに支払われる報酬、つまり印税率の見直しです。
せっかく、多くの人たちに作品を聴いてもらうことができたのだから、印税率の割合を現状1%から2%、または5%に見直すことが必要です。
それによりアーティスト達も潤っていき、更にいい作品を提供していこうというモチベーションの向上にもつながるでしょう。
しかし、印税率の見直しは私たち消費者がすぐに改善できるものではありません。
2つめは、サ-ビスに対しての法整備と厳罰化が必要であるといえるでしょう。
これも大切なことで、ただで音楽が聴けることが常識になれば、それを職業にしている人たちにも悪い影響が出ます。
そして、良い作品に巡り合うことが困難になっていくおそれがあります。
そのことを防ぐのに、法整備厳罰化をしっかりやっていく必要があります。
また、法整備ができていないからといって違法で無料視聴するのではなく、ひとりひとりがきちんとお金を支払って音楽を聴くことが大切ですね。
3つめは、再生数を増やしてア-ティストを応援することです。これなら私達が今すぐに改善していけますね!
再生数を増やすことで、良い作品またはアーティストにたくさん出会うことができると言うことももちろんあります。
ですが、アーティスト目線からすればたくさんの収入や、他にもいろいろなメリットが得られます。
つまり、より多く再生することはアーティストを応援するという意味も込められているのです。
まとめ
- サブスクでは再生回数でアーティストの収入が決まる
- サブスクでヒットすればアーティストに別の収入源ができる可能性も
- 曲を違法で無料視聴するとアーティストの収入がなくなる
- サブスクでより多く曲を再生することでアーティストを応援できる
今回、音楽のサブスクサービスについて書かせて頂きましたが、実はこのサブスクは、あらゆる分野で取り入れられています。
車や住宅、腕時計など高価なものから書籍、雑誌など私たちの身近な物までサブスクが利用されているのです。
このサブスクサービスは、間違いなくビジネスのメイン手法になっていくでしょう。
だからこそ、消費者とサービス提供者の間でお互いがよりよい方向になっていくように考えていかなければいけませんね。
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