あなたはサブスクと聞いて、まず何を思い浮かべますか?
サブスクと言われて一番馴染み深いのは音楽系のサブスクでは無いでしょうか?
お手頃な料金で簡単に加入できる音楽系サブスク。
私たち利用者にとってはとても嬉しいサービスですよね。
こんなに安い料金設定で聴き放題となれば、アーティストへの印税ってどのくらいなのか気になっちゃいませんか?
例えばCDだったらシングルでも1枚1,000円くらいしますよね?
なのに1,000円あればひと月ほとんどの曲が聴き放題。
この不思議なサブスクの仕組みと言うのはどのようになっているのでしょうか?
今回は、アーティストへの印税や、サブスクにおけるお金の仕組みに関してお話していこうと思います。
サブスク音楽で印税はもらえるの?
あなたはサブスクが一体どういう仕組みのものか、知っていますか?
サブスクとは、サブスクリプション(Subscription)の略語。
主に月ごとに定額料金を支払うことで受けられるサービスのこと。
つまりサブスクの音楽サービスは、毎月料金を支払うことで音楽を聞くことができるものになっています。
では、私たちが音楽を聞くとどのような仕組みで印税が支払われているのでしょうか?
まず印税の仕組みがどうなっているか?実はこれがまたとっても複雑なのです。
少し乱暴な言い方をすると、音楽とは権利の奪い合い。
レコード会社や音楽事務所とアーティスト間では、この権利を巡ってのトラブルもよくある話なんです。
そこでアーティストへの印税の部分でいうと「歌唱印税」と言うものがあります。
権利の問題も色々ありますが、相場として歌唱印税は、売上の約1%と言われています。
1,000円のCDが1枚売れたら、アーティストへの印税は10円となります。
もちろん、アーティスト自身で作詞作曲をしていた場合は、著作権と言う権利が発生します。
こちらの著作権も少し複雑な権利になりますが、おおよそ売上の3%が印税として支払われます。
1,000円のCDが1枚売れたら、作詞作曲をした方への印税は30円となりますね。
この他にもアーティストの収入源としては、ライブを行ってチケット販売による収入の数%や、カラオケで歌われると数円の印税が入ったりといったところでしょうか。
そしてサブスクに関しての印税も、売上に対するパーセンテージで決定されます。
先程から言っているように、サブスクはお手頃な価格で加入できるサービスである以上、単価は大変低いと言えます。
つまり印税も当然少なくなるのです。
正直、サブスクはアーティストへの印税はあらゆるコンテツの中でも最も低いものと言って良いでしょう。
ではサブスクはどのくらいの割合で印税は支払われているのでしょうか?
次にサブスクで得られる印税について、具体的なパーセンテージをみていきましょう。
サブスクの印税は1万再生数で70円!?
では、有名な音楽サブスクサービスではいったいどのくらいの印税が支払われるのでしょうか?
1再生数での印税は以下のとおりとなります。
Amazon Music Unlimited | 1.0円 |
Apple Music | 1.1円 |
LINE MUSIC | 0.7円 |
AWA | 0.9円 |
Spotify | 0.3円 |
Amazon Prime Music | 0.4円 |
金額は変動している為、おおよその金額ではありますが、平均すると0.7円程度。
この金額が、権利者、つまりレコード会社へ支払われます。
アーティストへ支払われるわけではなく、まずはレコード会社へ支払われるのですね!そこからアーティストへは約1%。
つまり、アーティストへは1回再生されると約0.007円の印税が入ってくると言うことです。
100回再生で0.7円。10,000回再生でようやく70円になります。
1,000円のCD1枚売れると10円とお伝えしましたが、サブスクで10円稼ぐには単純計算で1,430回の再生数が必要となります。
たったの10円稼ぐために、1,430回も再生数が必要だなんて、驚きですよね!
ここだけたくさんの再生数を集めるためには、すごく時間がかかってしまいそうです。
ただし、再生数を比較的集めやすいアーティストや歌手もいます。
それが、曲をたくさん持っている大物ミュージシャンなのです。
曲がたくさんあればあるだけ、再生数は伸ばしやすいですよね。
しかし、まだまだ持っている曲の数が少なく、存在自体を知られていないアーティストや歌手もたくさんいます。
そのようなアーティストたちは、サブスクで収入を得ることができないのでしょうか?
サブスクで歌手が印税以外に稼ぐためには?
やはり、サブスクの印税はとても少なく、まだまだこれから!というアーティストや歌手にはとても過酷な状況になっていまっているのが現状です。
そのため、サブスクの印税だけで稼ぐのは難しいと考えられます。
しかし、サブスクでたくさんの人に聞いてもらうことによって、アーティストや歌手は曲を知ってもらい、有名になることができます。
そこから、テレビ出演が決まったり、ドラマの主題歌に抜擢されたりすることで、印税以外の収入につながるかもしれません。
ただし、みんながみんな有名になれるわけではありませんので、本当に厳しい世界ですよね。
確かに、音楽のサブスクを利用するのはとても便利でお得です。
月々の料金を支払うだけで、いろいろな歌手の音楽を聞くことができます。
ですが、本当に好きなアーティストがいるのであれば、CDを買って応援してあげるということも大切なのではないでしょうか。
CDを買うだけではなく、ライブに行くためのチケットを購入したり、物販でグッズを買ったりすることも、アーティストの収入に繋がります。
普段はサブスクでたくさん音楽を聞いて再生数を増やし、ライブがあったら思い切ってチケットを購入し、参加するのもいいですよね。
アーティストが収入を得ることができず、音楽から離れていってしまっては、悲しいです。
そこでサブスクも上手くとり入れつつ、あなたにあったスタイルでアーティストを応援できたら最高ですね!
まとめ
- 音楽のサブスクサービスでアーティストは印税をもらえる
- 音楽のサブスクサービスでもらえる印税はとても少ない
- 音楽のサブスクサービスでは再生数で印税が決まる
- サブスクでの印税だけでなく、他の方法でアーティストを応援しよう
とても便利なサブスクですが、印税は微々たるものなのですね。
私も好きなアーティストはライブに行くなどして、しっかり応援しようと思いました!
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