あなたは「丁寧な暮らし」という言葉を聞いたことはありませんか?
「丁寧な暮らし」とはかなり前から流行りだした言葉です。
丁寧な暮らしがうざいと言われてしまう原因としては、主婦や忙しい方の目線でみると「どこか気持ち悪い」と感じるからだそうです。
丁寧な暮らしをしている人から気取りやマウントを取られている感じがうざいと捉えられてしまう。
ではなぜ「丁寧な暮らし」という言葉に対してうざいと感じてしまうのか。
今回は丁寧な暮らしをうざいと感じる心理を深掘りしていきたいと思います。
丁寧な暮らしがうざいとはどういうこと?
丁寧な暮らしとは一体何なのかをまとめてみました。
- 衣食住にこだわりを持つ
- インテリアはシンプルかつ綺麗で整っているもの
- 100均のものは購入せず、自然素材や手作りの雑貨を揃えている
- 食品は無添加のものを食べる
- 効率よりも丁寧で時間がかかることを重視する
- 「ちゃんとした」「まったり」「ゆっくり」「余裕のある」
以上を丁寧な暮らしと言います。
一旦流行が収束したと感じたものの、北欧インテリアや北欧の方のライフスタイルが流行り出してからより一層丁寧な暮らしというものが定着してきました。
北欧の方の暮らしには余裕が感じられて、こんな生活をしていきたいと誰もが感じると思います。
忙しくなった日本ですが、以前は丁寧な暮らしが日本にも存在していました。
現代ではなかなか難しいものの、昭和のおばあちゃんは丁寧な暮らしというものが当たり前でした。
毛玉を解いて手編みのセーターを作ったり、床は毎日ぞうきんで拭いたりなど。
現代の暮らしは便利なものが増えたことにより、やらなければいけない仕事や家事がより増えてきています。
矛盾を感じるかもしれませんが、昭和のおばあちゃんの時代よりも忙しくなってしまったのは事実です。
そもそも丁寧な暮らしを流行らせたのはメディアだと考えられます。
女性雑誌やライフスタイル記事を書いているブログなどから生まれ、何度も取り上げられたことで丁寧な暮らしは今もなおあり続けています。
丁寧な暮らしを紹介した雑誌は、天然生活、リンネル、ナチュリラなど他にもいくつかの雑誌で紹介されていました。
雑誌それぞれでも丁寧な暮らしの内容はバラバラで
- 古いものを好み、針仕事や畑仕事を楽しみながら古民家に住む
- 北欧系のインテリアを揃え、自宅でパン教室をやる
- シンプルライフを目指し、持ち物が少ないミニマリスト
など丁寧な暮らしの定義は幅広いです。
忙しい世の中であえて田舎にある古民家に住むということが周りからはうざいと感じる。
丁寧な暮らしの象徴である北欧系の暮らしをまねることがうざい。
ミニマリストであることをあえてインスタなどのSNSにあげることがうざい。
このような理由から丁寧な暮らしはうざいと言われるのではないでしょうか。
以下ではうざいと感じる理由をもっと掘り下げていきます。
丁寧な暮らしがうざい理由はインスタ?
インスタなどで丁寧な暮らしとうたう投稿や記事には共通点があります。
代表的な共通点を3つまとめてみました。
- 丁寧な暮らしの象徴を持っていればいい
- 余裕があると思われたい
- 発信者への違和感
以上の3つが丁寧な暮らしがうざいと感じる理由になるものだと考えられます。
以下で1つずつ解説していきます。
丁寧な暮らしの象徴を持っていればいい
例えばリネンや曲げわっぱのお弁当箱、市場カゴなどが丁寧な暮らしの象徴でしょう。
丁寧な暮らしの投稿や記事にはどこか似た印象を感じます。
それぞれのジャンルで似たようなものが紹介されるため、上記のような象徴のものを持っていれば丁寧な暮らしの仲間になれると思っている可能性が高いです。
まるで丁寧な暮らしを象徴するアイテムを持っていさえすれば、丁寧な暮らしをしている人認定されると思い込んでいるような。
丁寧な暮らしという1つのファッションのように感じます。
個性的でものを大切にする暮らしであれば丁寧な暮らしだと言えるものの、あえて雑誌などで取り上げられたアイテムを購入する。
そもそもの丁寧な暮らしとはずっと使っているやかんを、大事に磨いて使い続けることを言うのではないのでしょうか?
インスタなどのSNSで自慢のようにあえて購入したアイテムを載せていることがうざいと感じる理由なのではないでしょうか。
SNSや記事などで丁寧な暮らしをしていますと言っている人はもはや自身で編み出した丁寧な生活ではないのでしょうね。
結局は自慢のように投稿している人たちもメディアに踊らされた人たちな気がします。
丁寧な暮らしをしているおしゃれで余裕のある人と思われたいという下心が垣間見えてしまうためうざいと思われてしまうのです。
余裕があると思われたい
丁寧な暮らしをしているとインスタなどのSNSで発信する人は以下のような投稿をします。
- 今日の晩御飯はコトコトと土鍋で時間をかけて煮込んだ豆のスープです
- 自家製のハーブティーと庭で採れた杏のジャム、手作りスコーンでお茶します
- リネンのクロスを引いて食事
リネンなど一度使用しただで間違いなくシミだらけになってしまうものです。
わざわざ時間をかけましたアピールをする必要があるのでしょうか?
どこかに自慢を感じる投稿内容ではあります。
主に丁寧な暮らしと投稿する人は専業主婦であることが多いです。
彼女たちには時間という余裕があります。
ごくまれに専業主婦でない人も投稿していることがありますが、料理研究家やテキスタイルデザイナーなど普通の職業でない人たちの投稿になります。
普通のOLなどには真似できない生活こそが丁寧な暮らしであるため、一般の人にはうざいと感じる理由になってしまいます。
インスタなどSNS発信者への違和感
そもそも丁寧に暮らすこと自体は正しいことです。
丁寧な暮らしを真っ当から否定する人はいないですし、女性らしいライフスタイルではあるので多くの女性は憧れるのではないでしょうか。
ですが丁寧な暮らしをしていると得意げにインスタなどのSNSに投稿しているのを見ると、マウントをとるかのように感じられてしまう。
私には丁寧な暮らしができる余裕があるのよというのをみんなに褒めてほしい憧れられたいなどの自己顕示欲を感じられるため、丁寧な暮らしができない人はうざいと感じます。
発信者が素直に伝えたいというだけかもしれませんが、下心の塊に見えてしまうのがうざいと感じる理由なのではないでしょうか。
丁寧な暮らしがうざいと感じるのは違和感が原因
ここまで発信者側に下心があると話してきましたが、もしかしたら発信者側は純粋に投稿したいだけかもしれません。
そうなると丁寧な暮らしがうざいと感じるのは受け取る側に問題があります。
うざいと感じるのは丁寧な暮らしができない自分に「違和感」を感じているからかもしれません。
違和感を感じる原因を2つご紹介します。
自分の弱さ
丁寧な暮らしにうざいと感じるのは自分の軸が弱いことが原因かもしれません。
丁寧な暮らしという高価な生活、家具や雑貨が羨ましいと思うのはご自身のライフスタイルが確立していないことが原因です。
自分の軸がしっかりしていれば今のご自身の生活に満足できますし、他人と自分を比較したりしません。
今の自分に対して不安でいっぱいになってしまい、丁寧な暮らしをできない自分に違和感を感じているのでしょう。
他人が何を効率化させて、何に時間をかけているのかなど関係のないことなのです。
自分の価値観や軸は他人は持つことのできないすばらしいものなのだと誇りを持ってください。
ご自身が楽しいと思うことや好きなことに時間をかけてください。
コンプレックス
ご自身では「別にこんな生活をしなくてもいい」「全然羨ましいと感じない」と思っているかもしれませんが本心では「こんな丁寧な暮らしをしたい」と感じているかもしれません。
羨ましいと感じているからこそうざいとも感じてしまうのです。
深掘りをすると、暮らしにこだわりを持つことができ手間をかけて自分の暮らしをコントロールできる人たちに対しできない自分が情けなくコンプレックスを感じたのかもしれません。
日々の仕事に追われ自分の暮らしになどこだわっていられない女性とって、丁寧な暮らしブームは「女性はこうあるべきだ」と押し付けられていると感じるでしょう。
丁寧な暮らしという流行はバリバリ働く女性にとっては息苦しさを与えているのだと思います。
まとめ
- 丁寧な暮らしとは衣食住にこだわりを持つということ
- 丁寧な暮らしとはインテリアはシンプルかつ綺麗で整っているものを持っていること
- 丁寧な暮らしとは自然素材や手作りの雑貨を揃えているということ
- 丁寧な暮らしとは食品は無添加のものを食べるということ
- 効率よりも丁寧で時間がかかることを重視することを丁寧な暮らしという
- 丁寧な暮らしがうざいと感じるのは丁寧な暮らしの象徴を持っていればいいと感じられているから
- 丁寧な暮らしがうざいと感じるのは余裕があると思われたいと下心を感じるから
- 丁寧な暮らしがうざいと感じるのは発信者への違和感を感じるから
- 丁寧な暮らしがうざいと感じるのは自分の弱さを感じているから
- 丁寧な暮らしがうざいと感じるのはコンプレックスを感じているから
以上が丁寧な暮らしがうざいと感じる原因でした。
時間をかけて生活をする、手間ひまかけて生活することだけが女性にとっての幸せではありません。
また丁寧な暮らしを自慢として発信している人にとやかくいう時間ももったいないです。
あなたはあなたの生活がある、それだけでも幸せだということに気づきましょう。
穏やかな目で丁寧な暮らしを見てあげましょう。
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